イアン結びをおぼえましょう
速く、シンプルで、美しい。
**イアン結び(イアンノット:Ian Knot)**は、Ian Fieggen氏が1982年に考案した、蝶結びを素早く結ぶための方法です。
一般的な蝶結びでは左右の輪を順番に作りますが、イアン結びでは両手を同時に使い、左右の輪をほぼ同時に作ります。
完成するのは、いつもの蝶結び。違うのは、そこに至るまでの動きです。
オリジナル技法:Ian Fieggen
このページの教え方:Naoki Knot Project
このページでは、オリジナルのイアン結びの基本を大切にしながら、初めての人や子どもでも覚えやすいよう、指使いと動作の向きを一定にして紹介しています。
Step 1 — 右を上に、ひと結び
右のひもを左のひもの上に重ねて、最初のひと結びをします。
Step 2 — 3本の指でひもを持つ
左右それぞれのひもの端を、中指・薬指・小指の3本で掴むように持ちます。
Step 3 — 「カニのハサミ」を作る
両手の親指と人差し指を、カニのハサミのようにコの字に開きます。
ひもの端は、残りの3本の指で持ったままにします。
Step 4 — ひもをすくい上げる
左右の「カニのハサミ」で、それぞれのひもを下からすくい上げます。
左のハサミは手前から、右のハサミは向こう側からひもをすくい上げます。
ハサミの先が動く方向は、どちらも時計回りになります。
Step 5 — 左のハサミをひねって、ひも同士を合わせる
左のハサミをひねり、左の人差し指が親指に隠れて漢数字の「一」に見える形にします。
右側はそのまま、漢数字の「二」に見える形です。
その状態で、左右の親指と人差し指の間にあるひも同士を合わせます。
Step 6 — ひもを引っ掛けて、輪を取り出す
左親指と右人差し指で、それぞれ反対側のひもを引っ掛けます。
そのまま引き抜いて、左右の輪っかを取り出します。
Step 7 — 左右に引く
左右の輪っかを外側へ引きます。
完成です。
いつもの蝶結びを、イアン結びの動きで素早く結ぶことができました。
よくある間違い — 縦結びに注意
最初のひと結びと、その後の蝶結びの向きが合っていないと、完成した結び目が縦を向いた**縦結び(Granny Knot)**になることがあります。
このページでは、
右を上にして、ひと結び
に統一しています。
最初の向きを決めておくことで、その後の指使いも毎回同じになり、横にきれいに開く蝶結びを安定して作りやすくなります。
なぜイアン結びは速いの?
一般的な蝶結びでは、左右の輪を順番に作ります。
一般的な蝶結び
片方の輪を作る
↓
反対側の紐を巻く
↓
もう一つの輪を押し込む
↓
引いて完成
イアン結びでは、
イアン結び
左右の輪をほぼ同時に作る
↓
互いの輪を引っ掛ける
↓
同時に引く
という流れです。
左右の手を同時に使う。
このシンプルな発想が、イアン結びの速さにつながっています。
オリジナルへの敬意を込めて
イアン結びは、Ian Fieggen氏が考案した技法です。
Ian氏は長年にわたり、靴紐の結び方や通し方について膨大な情報を記録し、世界に公開してきました。
Naoki Knot Projectがイアン結びを考案したわけではありません。
私たちの目的は、このすばらしい技法をもっと多くの人に知ってもらい、より覚えやすく、より教えやすい形で伝えていくことです。
イアン結びの考案者、Ian Fieggen氏に深い敬意と感謝を込めて。
覚えたら、次は歌で
同じ動きを、今度は歌とリズムに合わせて繰り返してみましょう。
「イアン結びの歌」では、手順を歌いながら覚えることができます。